October 20, 2004

台風23号の恐怖

ダンナ、今日も会社泊の予定でしたが、21時で全社員撤退となった旨の連絡がありました。雨の中、発熱中のムスメを抱えて行くのは不本意でしたが、会社付近のホテルも満室、公共交通機関も止まり、タクシーもつかまらず、路頭に迷ってしまったダンナを放置することもできません。仕方ないので、豪雨の合間をぬって迎えに行ったのですが、ムスメを連れていただけでも結構なストレスだったのに、そこに追い討ちをかけるような出来事が!

ダンナを救助して、家に向かって車を走らせていたら、道路を横切るようにチョロチョロと水が流れてきました。と、その次の瞬間。坂の上からザザザーと激しい勢いで水が流れてきたのです。車が10mほど進む間に、あれよあれよと一気に増水して、車のヘッドライトは既に水の中です。窓のすぐ横に水面が見えています。愛車、冠水です。

でも、こうなってしまったら止まるわけにはいきません。エンジンが止まった瞬間に愛車は廃車です。て、そんな駄洒落を言ってる場合じゃなくて(汗)。道幅が狭いのでUターンすることもできませんので、ただひたすらアクセルを踏み続けて突き進まなくてはいけません。立ち往生している車や大きな浮遊物を避け、流されないようにハンドルを切りつつ走ること数百m。やっとのことで、少し小高い場所にある駐車場まで走り抜けました。

同じ駐車場に避難していた路線バスの運転手さんによると、どうやら用水路が氾濫して水が出たもようです。見える範囲に5台ほど、水の中に車が鎮座しています。しばらくすると消防団の人がやって来て、やはり堤防が切れたのだと教えてくれました。

幸い小1時間で水は引き、無事に帰宅できましたが、愛車は、エンジンはかかるもののカラカラと嫌な音を立てています。ライトとフォグランプも水に浸かりました。後部座席の床は水が溜まってチャポチャポしています。前のナンバープレートはベコベコに歪んでいます。暗いのでまだ見えていないけど、ナンバープレートの被害状況から鑑みて、車体にも傷が入っていることが予測されます。明日、朝一番でディーラーに持って行かなくてはなりません。修理代、いくらかかるのでしょうか?(汗)あ、発熱中のムスメも連れて行かなくてはならないのですね(涙)。

あの場所を通るのがあと数分早かったら、水が出る前に通り抜けていたはずです。あと数分遅かったら、冠水現場よりも手前で通行止めになっていたので、あの水の中に突っ込むことはありませんでした。事故や災害の時にはほんのちょっとのタイミングが命運を分けるという知識はありましたが、実際に自分が体験してみて、その恐ろしさが骨身にしみた夜でした。

Posted by AKIKO at October 20, 2004 11:38 PM | TrackBack
Comments

すごい事件があったんですね。
姫の大変な状況に、追い打ちをかけるようなことが起きて大変でしたね。
それにしてもご無事で良かった!

Posted by: tommy at October 25, 2004 04:48 PM

>tommyさん
そうなんですよー。まさかここでこんな目に会うとは思いませんでした。ワタクシが動揺すれば家族も不安になりますからね、冷静を装うのに必死でした。でも、もっと酷い被害を受けた方がたくさんいらっしゃいますし、この程度で済んだのは本当にありがたいことだと思っております。

Posted by: AKIKO at October 26, 2004 06:53 AM
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