糸式＠SIDE-A

間一髪！

ムスメがサンタさんにお願いした"つたーだっぷ"が何のことやらわからないままに迎えてしまったクリスマスイブ。このままではサンタさんの信用が失墜します。それだけは何としても避けたいサンタ代理と代理補佐。すでに玩具店は閉まっていますが、圧縮陳列のお店は午前4時までやっていますので、まだチャンスは残されています。ムスメを寝かしつけながら、最後の誘導尋問です。

ワタクシ「良い子にねんねしたらサンタさんが来るね〜、楽しみだね〜」
ダンナ　「ムスメはサンタさんに何をお願いしたんだっけ？」
ムスメ　「えっとねー　ぷりんせすの　かがみとー　きゅーぴーちゃんの　あかちゃんみるくとー」
ワタクシ「うんうん？」
ダンナ　「それから？」
ムスメ　「"つたーだっぷ"！」

やはり、"つたーだっぷ"だけは細かい解説をしてくれません。ここまで来たら、もう手段を選んでいる場合じゃありません。多少、怪しまれたとしても、"つたーだっぷ"が何なのかを聞くのが先決です。

ワタクシ「ねえ、ムスメは何色の"つたーだっぷ"が欲しいの？」
ムスメ　「"つたーだっぷ"はくろでしょー」

く、黒？林家プー子と呼ばれているあなたが、黒？

ダンナ　「プリンセスの絵がついてなくていいの？」
ムスメ　「いいの！くろいのなの！ぱぱも　ままも　くろいでしょー？」

へ？ダンナもワタクシも黒いと？確かにワタクシの腹は黒いですが、ダンナもワタクシも持っている物？さっぱりわかりません。

ムスメ　「んもー　だいじょうぶだって　さんたろーさんは　わかるから！」

ワタクシ「・・・（汗）」
ダンナ　「・・・（汗）」

ムスメ　「ちゃーんと　げーむの　"つたーだっぷ"　もってきてくれるよ！」

ワタクシ「・・・（！）」
ダンナ　「・・・（！）」

ちょっと、ゲームですってよ、奥さんっ！ファイナルアンサー？

ワタクシ「じゃ、サンタさんが来てくれるようにお願いしながら、良い子にねんねしてね」
ダンナ　「おやすみ〜」
ムスメ　「は〜い！おやちゅみなちゃーい」

次はとっととムスメを寝かしつけて行動に出なければいけません。そうかー、ゲームね。きっと"スター○○"というゲームが欲しいんだな、ゲームに関してだったらダンナが即座に解決してくれるだろうなどと考えながら、ムスメが寝静まるのを待ちました。くーくーと寝息を立て始めたのを確認して、サンタ代理＆代理補佐の作戦会議開始です。

ワタクシ「ねえ、"スター"なんとかってゲームじゃないの？」
ダンナ　「でも、ゲームソフトって黒くないよ？」
ワタクシ「あああ、そうかぁ・・・」

振り出しに戻りました。そこで、ゲームがらみで、ワタクシとダンナの共通の所有物、尚且つ黒いものを考えてみることに。まずはニンテンドーDSです。本体前面は銀色ですが、ムスメの視点から見える裏側は黒です。それからPS2及びそのコントローラー。他に、ニンテンドーDSの購入を機にムスメに譲渡されたダンナのお古のゲームボーイSPも黒ですので、とりあえず、それら全てを並べて考察しました。

ダンナ　「SPはもうムスメにあげるって言ってあるしなぁ」
ワタクシ「ゲームソフトってわけじゃなさそうだし」
ダンナ　「ワタクシもダンナも持っていて、黒いって・・・」

と、ここで2人同時に気がついてしまいました。

ワタクシ「あﾞっ！」
ダンナ　「あﾞっ！」

ニンテンドーDSには専用の黒いストラップがついています。ムスメのSPにはストラップはついていません。"つたー"＝"スター"にとらわれていたのと、もっと玩具っぽいものを想像していたのが仇になっていたようです。

つたーだっぷ　→　すたーらっぷ　→　ストラップ

パパのにもママのにもついているのに、自分のSPにはついていない。自分のゲームにもストラップが欲しかったというわけですね。そう確信した代理＆代理補佐。これはわざわざ買いに行かなくても、そこらへんにあるのをあげたらいいのでは？という結論に達しました。家にあるダンナが仕事でもらってきたゲームキャラクターのや、ドーナツ屋さんのクジで当たったもの、携帯電話のオマケについていたシンプルな白いの等々、あれこれ取り混ぜておけば、１つくらい気に入るのがあるでしょう。

果たして、朝、目が覚めたムスメは、枕元の大きなソックスの中にたくさんのプレゼントが入っているのに気づき、大歓声をあげたのでした。

ムスメ　「わー　こーんなに　たくさん　"つたーだっぷ"だーーー！！！」

柱の影からビデオカメラを回しながら、サンタ代理＆代理補佐が涙と冷や汗を拭っていたのは言うまでもありません。

Posted by AKIKO at December 25, 2004 09:44 PM | TrackBack