November 21, 2005

糸式トムヤムクン

レシピ続きですが、以前に他の場所で書いたトムヤムクンの作り方を教えて欲しいと友達に言われたので再掲します。本場タイでの「トムヤムクン」は、日本でいうところの「味噌汁」のようなもので、各家庭や地方によって味も作り方も違うそうですが、これはバンコクでレストランを経営しているタイ人の肝っ玉母さんに教わった作り方です。

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基本の作り方
<材 料>(1人分) ※食材についての詳しい解説は↓下の方をご覧下さい
有頭海老 3〜5尾 / ヘッドファーン 3個 / バイマックルー 2枚 / カー 3枚 / レモングラス 1本 / チキンスープ 1カップ / ナンプリックパオ 大さじ1
お好みで ナンプラー / プリッキーヌー / マナオ / パクチー 各適宜

<下準備>
有頭海老は頭と殻をむいて(注:捨てないで!)、竹串等で背腸を(←こっちは捨ててもいいです:笑)取る。 ヘッドファーンは縦に半分くらい(食べやすい大きさ)に切る。 バイマックルーの真ん中の筋を取り除き、手で2〜3個にちぎる。 レモングラスは5センチくらいの長さに切って包丁の背で軽く叩く。 カーは2mm程度の薄切りにしておく。

<作り方>
1.鍋にチキンスープを入れ火にかけ、沸騰したら(ぬるいうちに入れると海老の臭みが出ます)海老の殻と頭入れ、弱火でコトコト煮込み、海老のダシがよ〜く出たところで一旦火を止める。

2.1のスープから海老の殻と頭だけを取り出す。 頭の部分は、スプーンの柄やバターナイフ等、ヘラ状のものでミソを掻き出して鍋に戻す(火傷に注意)。ここで殻と、ミソを絞り取られた頭は用済みになりますので捨てて下さい。
※海老のミソがミソ(寒い・・・)なので、必要とあらば包丁で半分に割り、一滴残らずミソを取る覚悟で丁寧にやりましょう。 頭部分は殻ごと入れておいて、食べる時に割っても良いです。が、かなり手が汚れます。小さなお子さんがいる場合は、咄嗟に子供を触れなくなるので、予めミソを取り出す方法をオススメします。

3.2のスープを再び火にかけ、バイマックルー・カー・レモングラスを入れてひと煮立ちさせ、ヘッドファーンを入れて更に煮る。

4.ナンプリックパオを入れて味見する。 塩味が足りなければナンプラー、辛味が足りなければプリッキーヌー、酸味が足りなければマナオを絞って入れ、味を調える。

5.海老(本体)を入れひと煮立ちさせ、海老に火が通って赤くなったらお好みでパクチーを入れ、すぐに火と止める。

6.できあがり!どうぞ召し上がれ〜。酸味が好きな方は、食べる直前にもう一度マナオを少し絞るとおいしいです。

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食材の解説と代替材料
■有頭海老
お手頃なブラックタイガーかゴージャスなロブスターまで、頭がついてる海老なら何でもOKです。どうしても頭がついてる海老が手に入らなければ、尻尾だけの海老で我慢しましょう(涙)
有頭海老の代わりに蟹(渡り蟹のようなダシを取る小型のもので充分です)や、蟹ミソの瓶詰め等が入手可能な場合、入れましょう、入れましょう。ぐぐ〜っとおいしくなります。
いずれも入手困難な場合は、味噌(日本の。合わせ味噌が良い。)とかつおだしを入れると、ややマイルドながらも美味しく出来上がります。

■ヘッドファーン
和名:ふくろ茸。日本ではほとんど栽培されていないとかで、デパート等に缶詰のものを売っていますが若干高価です。 少し歯ごたえがあるキノコ類なら代用可。私はエリンギかマイタケ、シメジを使います。シイタケとエノキはいまひとつでした。試した事はありませんが、生マッシュルームでもおいしいのでは?

■バイマックルー
和名:こぶみかんの葉、英名:カフリライムリーフ。柑橘系の香りがする葉っぱです。 ミカンやマンダリンオレンジの皮を、裏の白い繊維をある程度取り除き、表のワックスを塩で揉んでから水洗いして使うと、それらしい香りは出せます。 皮を使う際は、1で海老の殻を煮込んでいる最中に入れ、2〜3分煮て香りが出たところで引き上げましょう(煮すぎるとドロドロになってしまうので)。

■カー
タイのショウガ。形は日本のショウガに似ているけど、香りが断然強いです。和名:南姜(なんきょう)
これは、普通のショウガでOKでしょう。皮をむいてスライスして使います。 むいた皮を1に入れて煮込むと、より本場の香りに近づきます。皮を入れる時は、海老の殻と一緒に引き上げる事を忘れずに。

■レモングラス
レモンの香りがするハーブ。乾燥したものの方が手に入りやすいです。ハーブティー専門店などにもあります。レモン・すだち・ライムの皮(ミカン同様、皮のワックスは塩でこすり洗いする)をすりおろして入れると、香りがでます。

■チキンスープ
固形のスープの素や、中華料理の調味料として売られているトリガラスープを溶いたもの。チキンを茹でて調理する時に出たスープを再利用する事も可。

■ナンプリックパオ 
ペースト状の調味料。通常は瓶詰めにされて売っている。粉末のインスタントトムヤムクンで代用可。 作り方は↓をご参照下さい。

■ナンプラー
塩漬けの魚を発酵させて作った醤油。タイ料理の基本となる調味料なので、ぜひ1本欲しいところ。 ベトナム料理のニョクマム、秋田のしょっつる等で代用可。でも、家の近所のスーパーや無印良品でも売ってるので、むしろナンプラーの方が手に入りやすい気がします(笑)

■プリッキーヌー
青唐辛子。赤唐辛子の比じゃないくらい辛いです。食べると口から火を吹くかと思うほど辛いので、ちょっとしたゴジラ気分が味わえます。その後、止めどない涙と鼻水が流れ、数時間は口の感覚が麻痺します。赤唐辛子の輪切りだけでも辛さは出ますが、青臭さを出したい場合はシシトウの輪切りを少し入れるといい感じです。

■マナオ
タイのライム。日本で手にはいるもので一番味と香りが近いのはスダチ。ライム、レモンでも代用可。

■パクチー
英名:コリアンダー 和名(中国名?):香菜。独特の香りがクセになる葉野菜。タイ料理では根に近い部分をよく使う。 セロリの葉、パセリ等を試してみましたが、代用するくらいなら入れない方がいいかも。あの香りが嫌いという人も、入れなくてもおいしくいただけます。
が、あの香りがたまらなく好きという方は、大手デパートや中国系の食材店を探してみて下さい。乾燥したものは、スパイスのコーナーでよく見かけます。
それでも手に入らなかったら、ホームセンターや園芸用品店でコリアンダーの種は比較的よく売っていますので、自給自足しましょう。栽培は、プランターや小さな鉢でできるのでマンション等のベランダでも大丈夫。そんなに難しくないです。

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ナンプリックパオの作り方
<材料>
干し海老・ホムデン(小型の赤玉ねぎ。普通に見る赤玉ねぎとは別物です。和:エシャロット、英:シャロットに近い。玉ねぎやシャロットで代用可)・ニンニク・唐辛子・カピ(蝦醤。小海老を塩漬けにして発酵させたもの、生の小海老と塩で代用。または、カツオの塩辛、韓国料理に使うアミの塩辛でも良い)・砂糖・塩 各適宜(ほぼ同量づつくらい。お好みの配合を研究して下さいね)
<作り方>
上記の材料を油で炒め、砂糖と塩で味付けし、クロック(タイ料理に使う小型の石臼。すり鉢かフードプロセッサーを使う)でペースト状にします。

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更に簡単な作り方
トムヤムクンのペーストが手に入れば、作り方の1と2の手順の後、ペーストを入れ、お好みに味を調えるとお手軽にできます。
また、鍋料理(特に魚介の鍋。牡蠣やハマグリが入っているとサイコー!)をした後のスープをベースに、トムヤムペーストと海老、キノコ類を入れ、スダチをきゅきゅっと絞ると、かなり美味しいトムヤムクン風スープになります。キノコ類の味噌汁の残り(残るように多めに作るのがポイント:笑)を薄めて、トムヤムペーストと冷凍の海老でもお手軽にできます。

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トムヤムクン ペースト
いくつかのメーカーを試した結果、トムヤムクンペーストは、このメーカーが美味しかったです。
ココナツミルクを入れるとマイルドでまったりした味に。アサリのむき身(缶詰でも可)や海老のすり身団子を入れることもあります。春雨やそうめんを入れてトムヤムヌードルにしたり、ごはんを入れて雑炊にしても美味しいです。

Posted by AKIKO at 05:20 PM | Comments (0) | TrackBack

November 19, 2005

糸式中華粥

布団から抜け出すのがツラい寒い朝、朝食に中華粥を作ります。梅干やカツオブシでさっぱりといただく日本風のお粥も美味しいけれど、成長期のムスメと働き盛りのダンナの朝食には物足りないようなので、我が家では専ら中華粥です。しみじみと美味しい貝柱のお粥と、鶏団子入りのボリュームたっぷりお粥が定番。

このお粥は、かれこれ二昔前に行った香港の大衆食堂のおかあさん直伝。偶然入った尖沙咀の小さなそのお店で食べた、日本円にして100円にも満たないそのお粥が衝撃的に美味しくて、カタコトというのもおこがましいようなインチキ広東語と英語で作り方を尋ねたら、調理場に連れてってくれて丁寧に教えてくれたのでした。

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貝柱のお粥

<材料>
乾燥貝柱 ・・・ ホタテじゃなくても良いです。砕けているような安価な物が最適。
日本酒 ・・・ 料理酒でも可。このお店では老酒で作っていました。
米 ・・・ 生米からお粥にした方が美味ですが、時間がない時は炊いてあるごはんでも。
塩 ・・・ 自然塩が好ましい。

<下準備>
お粥を作る半日〜1日前から、乾燥貝柱をひたひたの日本酒に漬けて戻しておきます。コップ等に入れて、冷蔵庫で保存します。お酒が苦手な方は、水でも良いです。やや淡白な味になります。

<作り方>
1.鍋(土鍋が良い。なければ厚手の鍋)に、貝柱を戻し汁ごと入れ、火にかけます。アルコールを飛ばしつつ、貝柱が柔らかくなるまでしばし煮ます。水分が少ない場合は水を足します。貝柱の大きな塊は、お玉(レードルとか言うとオシャレ?笑)の背で潰します。

2.貝柱が柔らかくなったら一旦火を止め、スープを冷まします。人肌程度に冷めたら、研いでおいたお米と好みの量の水、塩をひとつまみ入れて、焦げ付かないような弱火でコトコト煮ます。余ったごはんを冷凍しておいた物や、炊いてあるごはんなら、スープが熱いままでごはんを投入します。

3.ごはんがほとびてお粥になったら出来上がり。好みの薬味を載せていただきます。

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鶏団子のお粥

<材料>
鶏挽肉 ・・・ 時節柄、特に安全な地鶏のモモ肉がよろしいかと。ササミは不可。
長ネギ ・・・ 青いところはスープに、白い部分は刻んで薬味として使用。
玉子 ・・・ 鶏団子のつなぎです。片栗粉で代用も可。
日本酒 ・・・ 料理酒でも可。もちろん老酒でも。
米 ・・・ 生米からお粥にすると時間がかかります。炊いてあるごはんなら短時間でできます。
塩 ・・・ ここは自然塩でひとつ。

<作り方>
1.土鍋(または厚手の鍋)にお酒を入れて加熱し、アルコールを飛ばします。適量の水を加え、長ネギの青いところを入れて煮立てます。

2.鶏挽肉は、玉子(または片栗粉)をつなぎに、塩少々で味をつけ、よくすり混ぜます。粘りが出るまで混ぜたら、小さな団子にして煮立った鍋に入れます。ゴマ油を少しつけたティースプーンで掬って鍋にポトポト落とすと手も汚れずに簡単です。

3.鶏団子に火が通ってネギがクタクタになったら、火を止めて、ネギを取り出します。生米から作る場合は、ここで一旦スープを冷ましてからお米を入れます。炊いたごはんの場合は、スープが熱いままでごはんを入れて、コトコト煮ます。

3.ごはんがほとびてお粥になったら出来上がりです。好みの薬味を載せてどうぞ。

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<薬味と食べ方>

本場では、油條(中国式揚げパン。パリパリしていて、ちょっと油揚げに似ている。中華材料のお店では冷凍で売っているので、それを家庭で揚げて使います。)を載せて食べる人が多いようですが、ワタクシは最近、油條が油っこすぎて食べられなくなりました。年・・・ですかね?(汗)

ゴマ油・オイスターソース・醤油・塩の各種調味料と、長ネギや浅葱(小口から刻む)・ほうれん草(茹でてみじん切りに)・もみ海苔・ザーサイのみじん切り・千切りにしたたくわん・塩昆布等々を並べ、各自、好みの味付けでいただきます。

ワタクシは貝柱のお粥にゴマ油+オイスターソース+ザーサイ+浅葱、ダンナは鶏団子のお粥にゴマ油+塩+ネギ、ムスメは鶏団子粥に醤油+もみ海苔+ほうれん草がお気に入り。ムスメのお粥には強制的にほうれん草が投入されます。冷凍保存してあるほうれん草のみじん切りを半解凍で入れると、お粥が冷めるので、ムスメには都合が良いようです。

朝食だけでなく、夜食にも良いです。薬味を増やして小洒落た器に並べると、来客時にもイケます。ヒラメやホタテのお刺身を添えると更に豪華版。器にお刺身を取って、その上からお粥を入れると、半煮えになったお刺身が美味です。味付けはそれぞれの好みに合わせられるし、特に冬場は、飲んだ後の〆ごはんにお出しすると喜んでいただけます。

Posted by AKIKO at 08:11 PM | Comments (0) | TrackBack

September 29, 2005

喜び

ムショーに小田巻蒸し(茶碗蒸しにうどんが入っているもの)が食べたくなりました。茶碗蒸しはスーパーでも売っているけど、小田巻蒸しはなかなか売っていないし、じゃあ、誰かが作ってくれるかというと、そんなこともないので、自分で作りました。ワタクシの大好きなぎんなんと、ムスメの大好きなかまぼこを入れて、お鍋でコトコト。

うぉぉぉぉぉ!すが入っていない!(嬉)
 
 
 
 
すいません、それだけです。

Posted by AKIKO at 05:47 PM | Comments (0) | TrackBack

October 10, 2004

糸式鶏団子鍋

台風が過ぎたら、急に肌寒くなりました。こんな日はお鍋です。我が家の定番は”鶏団子鍋”。干しシイタケと昆布でとっただし汁に日本酒を加えて沸かした中に、鶏挽肉にみじん切りにしたネギと生姜の絞り汁をたっぷり、お味噌と玉子、ごま油を少々入れてよく練り合わたものをスプーンでポトンポトンと落とし、鶏団子が浮かんできたところに小松菜や春菊、きのこ類、ネギ、キャベツ(このお鍋には白菜よりもキャベツが合います)を投入。豆腐や湯葉も必須です。

ぽん酢、おしょう油をだし汁でのばしたもの、器の端に味噌をちょんとつけだし汁で溶きながらいただいたり、味付けは各自の好みで。ナンプラーやニョクマムでも美味。薬味はもみじおろし、大根おろし、すり胡麻、浅葱などなど。ワタクシはナンプラーにコチュジャンを入れたものか、おしょう油とすだちの絞り汁を半々で割ったもので、ムスメはたっぷりのすり胡麻におしょう油とすだち汁、ダンナはぽん酢に大根おろしがお気に入り。

簡単で美味しいこのお鍋、普段は小食なムスメがもりもり食べてくれるので、寒い間はかなりのヘビーローテーションで食卓に上がります。ムスメはタイとタラ(なのになぜか練り物は大丈夫。蒸して十分に火が通ってるから?)のアレルギーがあるので魚のちり鍋はできないし、偏食ダンナは海老嫌い、貝類もアサリ以上の大きさになると食べやがらないので、やはりこの鶏団子鍋に落ち着くわけです。

更に嬉しいのは翌日の鍋焼きうどん。鍋のスープを漉して、みりんとおしょう油で味をつけ、うどんを煮込みます。青菜とネギをたっぷりのせて、天ぷら、お麩、シメジかシイタケ、最後に玉子を落としてできあがり。鶏団子鍋の翌日にうどんを作らないと、ダンナとムスメからブーイングが出るほど。2日分の献立が自動的に確定するなんて、日々の食事メニューに悩む主婦にもとてもありがたいお鍋なのです。

Posted by AKIKO at 10:53 PM | Comments (2) | TrackBack

September 10, 2004

糸式空豆

隣のおばあちゃんが空豆をたくさんくれました。塩茹でにしようと思ってムスメと一緒にサヤから豆を出しているうちに、子供の頃、祖母がおやつによく作ってくれた空豆の煮びたしを思い出しました。ということでムスメの本日のおやつは空豆にケテーイ決定。

1)昆布でとっただし汁に、砂糖としょう油をやや甘めに、やや薄めの煮物程度に入れて煮立たせます。煮汁の量は、空豆がひたひたになるくらい。

2)空豆はサヤから出しておきます。豆の黒い部分に包丁で傷を入れてやると、煮汁がよくしみます。中の豆が煮崩れはしますが、ウチでは手伝いだがりのムスメに爪楊枝でぷつぷつと穴を開けさせました。

3)煮汁の中に空豆を入れ、灰汁をすくいながら一煮立ちさせ火を止めます。

4)そのまま、煮汁が冷めるまで置いて、出来上がり。ぶどうのように皮を残し、中身だけをいただきます。夏は冷蔵庫で冷たく冷やしても美味です。

おばあちゃんの味

Posted by AKIKO at 04:17 PM | Comments (0) | TrackBack

July 30, 2004

糸式そうめん

夏は冷たいそうめんやひやむぎ、ざるうどんが美味しいけれど、それだけでは栄養が偏るのが気になるので、我が家では色々な具を添えていただいています。うどんや焼きそば、もちろんそうめんをもおかずにごはんを食べる関西人と同居している場合、具材がおかずにもなるので重宝します。別のおかずを作る手間が省けますから。

具は、普通にお皿に盛っても良いのですが、豆皿やれんげに一口分づつ載せて添えると小洒落た感じになります。人数分の食器が揃わない時や洗い物を減らしたい時には、お弁当の仕切りに使うアルミやクッキングシートでできたカップを使うと便利です。色とりどりで皿数が多くなるので、お客様は手間をかけたと錯覚してくれます。

具材は鶏そぼろ、ツナ、細切り牛肉のオイスターソース炒め、釜揚げしらすやちりめんじゃこ、鮭フレーク、なめたけ、海苔の佃煮、梅干、ネギ味噌、鯛味噌、キュウリ、ニンジン、ピーマンやパプリカ、ミョウガ、大葉、ほうれん草や小松菜のおひたし、レタス、水菜、甘辛く煮た椎茸、納豆、めかぶ、わかめ、とろろ、錦糸玉子、かまぼこ、カニカマなどから数種類を選びます。他に胡麻、刻み海苔、すだち、柚子コショウ、わさび、卸しショウガ、大根卸し、豆板醤、コチュジャン等があると風味も食欲も増します。

そぼろや佃煮、味噌類は瓶詰め缶詰を活用します。野菜はひたすら千切りに(糸状になっていた方が食べやすいので。ニンジンなどはさっと湯通しします)。きんぴらごぼうやひじきの煮付けのようなお惣菜、ちょこっとだけ残っているような野菜も美味しく食べられて、冷蔵庫の整理にもなりますね。

唯一の難点は塩分の取り過ぎ。ですので、お汁は昆布とカツオのだしをきかせた薄味厳守で。

Posted by AKIKO at 09:47 AM | Comments (0) | TrackBack

July 21, 2004

糸引糸式ねじねじ

近所のお惣菜屋さんで見つけてから、"オクラと山芋とめかぶの和え物"にハマっています。オクラは納豆に入れたり、山芋は短冊やすりおろして、めかぶはそのままで、それぞれ毎日のように食べている食材なのに、この3点を組み合わせるのは思いつきませんでした。

お店で売っていたのは"オクラ1:山芋3:めかぶ1"くらいの配合だったので、朝食にはやや重い感じがしたのと、おしょう油でしっかり味がついていたので、塩分過多が気になるお年頃のワタクシは、以降、家で作るようにしています。試行錯誤した結果、ワタクシとムスメにとって最適な配合は、"オクラ1:山芋1:めかぶ1.5"のようです。

作り方はとても簡単。塩で板ずりして水洗いしたオクラを小口から刻み、山芋は皮をむいて酢水に少し浸してからオクラと同じくらいの大きさの銀杏切りにします。めかぶは1回分づつパック入りになっているものが手軽で便利です。3種類を混ぜ合わせてネバネバしてきたところで、かつをぶしかもみ海苔と、おしょう油をかけて出来上がり。暑い日には、すだちを絞ると箸が進みます。

子持ちめかぶを使ったり、釜揚げしらすを入れたり、イクラを散らしたり等のバリエーションもあり。おしょう油も、だししょう油や白しょう油にすると風味が変わりますし、ぽん酢をかけても美味しいです。和風ドレッシングや梅酢ソース(梅酢+梅の実を刻んだもの+だししょう油)をかけてもイケてました。いずれにしても、味付けは薄めにした方が断然美味しいです。

ムスメはこれを"ねじねじ"と呼びます。「ぐ〜るぐる」と言いながらかき混ぜるのはムスメの役目なのですが、どうやら"ネジをぐるぐる"と"ねばねば"が混同したもよう。食欲のない朝や、納豆ごはんに食傷気味の時にはバッチグーなのです。

Posted by AKIKO at 03:38 PM | Comments (0) | TrackBack

July 13, 2004

糸式トマト

"糸式キュウリ"に続き、この夏、ムスメのハートを射止めたニクイやつです。"トマトとモッツアレラチーズのサラダ"や"南蛮漬け"が簡素化したというか、"冷やしトマト(塩少々)"が進化したというか、そんな我が家の定番レシピです。て、レシピなんて立派なものじゃなくて、単なるトマトの食べ方なのですけど(汗)。

【材料】
トマト・・・ミニトマトやフルーツトマトが甘くて美味しいです。
塩・・・やはりここは天然塩で。岩塩をミルで挽いたものでもGOOD!
お酢・・・ワインビネガー、バルサミコ、りんご酢などが合います。
お好みで、イタリアンパセリ、パセリ、バジル、大葉などのみじん切り。
面倒じゃなければ、たまねぎやセロリのみじん切り。

【作り方】
1)トマトは湯むき(皮が気にならないならそのままで)して、一口大に切ります。ミニトマトの場合は半分程度に。丸ごとだと味が馴染まないので、切断面があった方が美味しくできます。
2)トマトに塩適宜、お酢適量をふりかけ、さっと混ぜてから冷蔵庫で2〜3時間寝かせます。

皮付きのまま長時間冷蔵庫に入れておくと、皮は固くなり、実は軟らかくなりすぎてしまいますので要注意。特にミニトマトは皮が固くなりがちですので、お早めにお召し上がり下さい。

「バルサミコ+パセリ」でイタリア風に。更にオリーブオイルを加え、モッツアレラチーズのスライスを合わせると、イタリアンでよく見かけるあのサラダになるわけですね。「りんご酢+大葉」で和風。これは食べる直前に、塩もみしたキュウリと合わせても美味しくいただけます。少量のたまねぎやセロリのみじん切りに、ワインビネガーとお塩を合わせてから和えると、ぐぐっとリッチなお味に。

冷やしトマトじゃちょっと物足りないなぁ、でも油っぽいのは嫌だなぁ、などという夏の夕餉にはオススメの一品です。ちなみに、今まで試した中で一番美味しかったコンビネーションは、"小笠原の島トマト"+"沖縄の島マース(塩)"+"りんご酢"でした。これは素材の勝利ですね(笑)。

Posted by AKIKO at 12:36 AM | Comments (10) | TrackBack

April 11, 2004

糸式サラダうどん

やはり昨日の熱は風邪だったようです。だんだんと節々が痛くなって、全身がだるくなってきました。湿布と冷えピタシートに包まれています。包まれているのがじゃないとかいうことは気にしないのがヲトナヲンナたしなみです(やや翳りのある微笑みでうつむき加減に)。

こんなワタクシでも、一応、発熱時には食欲が落ちて、さっぱりしたものが欲しくなります。発熱直前は、ものすごい食欲なんですけどね。病気前だけは血の滴るようなステーキやファーストフード系のジャンクなものがムショーに食べたくなるのです。これは祖母→母→ワタクシ→ムスメの女4代に脈々と伝わる体質なので、ワタクシやムスメが「お肉食べたいー!」と言い出すと、ダンナは厳戒態勢に入ります。

で、いざ体調を崩してしまうと、持ち前の根性なしが本領発揮されてヘロヘロになるわけですが、「さっぱりしたものが食べたい!」と言っても作ってくれる人はいないので(厳戒態勢には入りますが、ダンナはほとんど料理ができまへん:涙)、こんな時に自分で作るのがこのうどんなのです。と、余談が長くなりましたが。

材料
・サラダ用の野菜
 (レタス、キュウリ、にんじん、大根、ピーマン、サラダほうれん草、水菜など)
・ツナ缶
・かつおぶし または もみ海苔
・マヨネーズ
・めんつゆ または だし醤油
 (市販の濃縮タイプのものでOK。もちろん手作りならば一層美味しいです)
・うどん
 (ワタクシは腰の強いタイプの冷凍うどんが好きなので、常備しています)

1)うどんを茹でます(茹でるのが面倒な場合は、ゆで麺を買ってきて、熱湯を通しただけでもOKです)
2)うどんを茹でている間に、サラダ用の野菜を細切りにします。うどんと一緒なので、細長く切ると食べやすいです。キュウリ・大根・ニンジンなどはスライサーでしゃかしゃかと細切りにすれば簡単です。
3)うどんが茹であがったら、水でよく洗い冷やします。
4)うどんを器に入れ、上からサラダの野菜を盛り、ツナ1/2缶を載せます。
5)かつおぶしかもみ海苔のどちらかをかけます。両方かけるとくどいです(笑)。
6)マヨネーズをちゅるちゅるとかけ、めんつゆ(ざるうどんとかけうどんの中間くらいの濃さ)をかけていただきます。

お好みで、七味唐辛子やおろししょうがを入れると美味です。ちなみにワタクシは七味唐辛子派。マヨネーズの代わりに、必殺!ゴマ油でもイケます。ゴマ油をかける場合には、コチュジャン(韓国の唐辛子味噌)がよく合います。

サラダ用の野菜は、葉ものが美味しいです。特に水菜やサラダほうれん草のシャキシャキした感じがグー(元気良く親指を立てて)。でも、サラダになる野菜なら何でも美味しいので、冷蔵庫の野菜室一掃大作戦にも役立ちます。サラダを作るのが面倒な時には、スーパーやコンビニで売ってる出来合いのサラダを買ってくればいいのです!

他にも、カニ缶やホタテ缶、サバの蒲焼缶詰などでも試してみましたが、やはりこのサラダうどんにはツナ缶が一番合うようです。オイルサーディンを載せて、レモンの酸味を利かせたドレッシング風たれ(マヨネーズはかけない)でいただくのも美味しかったですが、やや油っぽいので病時には不向きかも。

カラフルなパプリカや、飾り切りしたゆで卵、プチトマトやトマトなどを載せると彩りが華やかになってコドモも喜びます。緑黄色野菜をたっぷり入れると栄養価的にもよろしいのではないかと。

梅雨の鬱陶しい時期や、夏バテの時にオススメです。簡単なので(ええ、半病人がフラフラしながらでも作れるくらいに:泣)、奥様が病気の時にダンナ様が作って差し上げたりすると、ダンナ様の株が急上昇すること間違いなしです。←ダンナが料理不得手なのを相当に悲しんでるもよう(汗)。

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March 16, 2004

糸式キュウリ

近所の焼肉屋さんに"やみつききゅうり"というメニューがあって、ムスメもワタクシもまさにやみつきになってしまいました。しかし、キュウリのために毎度毎度焼肉屋さんに行くわけにもいきませんので、家で作ってみました。

焼肉屋さんのものは、塩とゴマ油、化学調味料で作っているようですが、栄養価を考えてややアレンジし、我が家の定番メニューになりました。これがお客様にとても好評で、必ず作り方を聞かれます。ワタクシの数少ない自慢料理がこんな簡単な物だというのも些か情けない気もしますが、本当に美味しいので(自画自賛)、ぜひお試し下さい。

【材料】
キュウリ・白ゴマ・ゴマ油・塩・しょう油・昆布だし(市販の粉末タイプでもOKですが、ウチではだし昆布をミルで挽いて使っています。化学調味料が気にならない方は、味の素でも美味しくできます)

【作り方】
1.キュウリは所々皮を剥いて食べやすい大きさに乱切りに。味をしみこませたい場合は、すりこぎや肉叩きでボカボカ叩いてから切るとストレス解消にもなります(笑)。

2.タッパーウエアにキュウリを入れ、塩(適宜)、しょう油(少々)、ゴマ油(数滴)、昆布だし(適宜)を加えます。

3.タッパーウエアの蓋を閉め、ゴロゴロと振って味を馴染ませます。すぐに食べても美味しいですし、数時間冷蔵庫で寝かせておくと味がしみて浅漬け風になります。

4.食べる直前に白ゴマを擂って振りかけ、さっと和えてからいただきます。

たったこれだけです。ゴマ油としょう油は入れすぎない方がさっぱりして美味しいと思います。ほんの香り付け程度に。箸休めや焼き魚の付け合わせにも使えますし、ビールのおつまみにも合うそうです。

ムスメはおやつにキュウリ2本分くらいペロリと食べてしまいます。更なるアレンジで、昆布だしの代わりにかつをぶしや煮干をミルで挽いたものを使ったり、セロリの薄切りやニンジンの千切り、大根の千六本を同じように味付けして、数時間〜半日程度寝かせたものもよく作ります。どれもムスメの大好物で、器ごと抱えて食べてしまいます。食事の時に出すと、これだけでお腹をいっぱいにしてしまうので、おやつタイム限定で食べさせています。

Posted by AKIKO at 10:49 PM | Comments (12) | TrackBack

February 26, 2004

ごはんの炊き方

ch-1000のテツルさんが、"愛すべきおいしいお米"というEntryで、"お櫃(ひつ)"を導入されたと書いておられまして、そこに「蜂蜜を入れて炊くと美味しいですよ」というコメントがありました。

何よりも"お米"が大好きなダンナのために(ひゅーひゅーっ!とか自分で言ってみる)、早速、実験です。我が家ではごく普通の(特別な機能は何もない)電気炊飯器と、ごく標準的(5,000円/10kg程度)なお米を使っています。

■お米2合:蜂蜜小さじ1/2
 お米を研いでから蜂蜜を入れ、すぐに炊飯器のスイッチを入れました。んんんー、ビックリです!炊き上がってお釜を開けたらお米が立っています。蜂蜜の香りも、味がつくほどの甘味もありません。お米には"しこしこ"した弾力があるのですが、嫌な感じのベチャベチャ感もありません。美味しぃー。我が家にはお櫃はないので、このごはんを木蓋付きの飯台(お寿司を混ぜる時に使うあれ)に移してみたところ、余分な水分が抜けて、更に"しこしこ"感が増していました。柔かめのごはんがお好みの方は、水量をやや増やして炊くといいかもしれません。

 本日の夕食はキーマカレーだったのですが、この蜂蜜炊きごはん、カレーによく合いました。ごはんの歯ごたえがカレーに負けていないのです。ダンナは、肉じゃがやきんぴらごぼうのような甘辛系のおかずか、丼物で食べたいごはんだと申しておりました。あまりお米派ではないムスメ(←麺食い)も、今日はよく食べていました。非グルメ系のワタクシやダンナの意見はさて置き、味に敏感なコドモの舌でも美味しいと感じるごはんのようです。お試しあれ!

 数時間経過後の冷やごはんですが、これはちょっと固くなってしまいました。お櫃よりも口径の大きな飯台を使ったのが敗因だったのかもしれませんし、蜂蜜が多すぎたのかも?炊飯器で保温してあった分は逆にやや柔かすぎという感じで、"しこしこ"感がなくなってしまいました。どちらも味は変わりませんが。このあたり、今後の課題として更なる研究・実験をしたいと思います。

ちなみに、我が家で定着している炊き方には↓こんなものもあります。炊き上がりは"やや柔かめ"です。

■お米2合:みりん小さじ1/3〜1/2
 和食系が多い我が家の定番。ほぼ表示通りの水量。但し、水に漬しておく時間が長いと、かなり柔かく炊けてしまいます。従って、研いですぐに炊いても柔かく炊き上がるので重宝しています。

■お米2合:サラダオイル(またはグレープシードオイル)2、3滴
 カレーや洋食の時にはこれ。さらっとした感じに炊きあがります。水量は表示通りからやや少なめ。油が入っているという感じは全くありませんのでご安心を。

■お米2合:お酒小さじ2:だし昆布マッチ箱大2〜3枚:塩ひとつまみ
 お寿司の時はこんな感じの配合で。すし酢が甘いので、みりんではなく日本酒を入れます。冷めても美味しいごはんなので、おにぎりにもgood!です。(「グー!」と読みましょう。死語の世界より)

Posted by AKIKO at 11:37 PM | Comments (7) | TrackBack